もういやだ体育系社会。生きづらさの原因?

社会
アオル
アオル

今回は「体育会系社会」が、生きづらさの一因ではないかというお話をします。

結論から言います。

体育会系社会が多く人の潰す

です。

体罰当たり前、水を飲むな!世代が作り上げ、
なんとなく前例にならい続け、今もなお続く、
体育会系社会というシステムのデメリットを説明します。

近年問題視されている

  • 軍隊式の部活指導
  • パワハラ
  • メンタル系の病気
  • 生産性

これらは別々に語られがちですが、
根底には体育会系社会という
共通の問題があると
考えています

なぜ体育会系社会になったか

まだまだ人気の体育会人材

まず、体育会系の人材は

  • 上下関係にとても従順
  • 忍耐力がある
  • 体力がある

といった理由で最近でも
就職市場で人気があるそうです。

これは何も悪いことはないと思います。
職種によっては、素晴らしいスキルだと思います。

しかし、ここからが問題です。

理不尽な体育会系の上下関係を耐えてきた人間の一部は、
自分が上の立場になった際、部下や後輩に理不尽を強いります。


そして、それが常識、伝統になり続きます。
その常識に10代の頃から馴染んでいる体育会の学生は、必然的に人気があるのです。

同じ常識を持っていたり、似たような経験を持つ人間に親近感を覚えるのは普通の事ですが、それが会社全体の主流になってしまうのは、果たしてどうなのでしょうか。

世代を超えた先輩・後輩の絆

体育会系は伝統的に、先輩後輩の絆が強く、
OB、OGが就職の斡旋をしてくれる
というのもここ数年、複数の大学で見てきました。

60代のOBが、後輩だからという理由で出身校の現役学生を、自分が勤める企業に入れるというケースも多々あります。

とある上場企業の元役員から聞いた話なのですが、
昔は縁故採用だけで、新卒枠の定数を
オーバーしてしまったそうです。

  • 同じ価値観を持っている体育会系の学生は評価が高い
  • かわいい後輩の就職の面倒を見てあげたいという善意

これらが合わさって、
企業内に体育会の集団ができます。

彼らが少数派であれば、今日のようにはなっていなかったと思うのですが、
残念ながら、

社風、企業文化が、体育会系そのものになっている
企業も多いのではないでしょうか。

そして、大企業が体育会系文化で成功していれば、
中小企業もそれに倣っていくという形を取ります。

そして、社会全体が体育会のノリになっていきます。

体育会系の問題点

少し古いデータですが、

体育会の学生は大学生全体の約8%を占める20万人程度とされている。

引用:読売新聞2015.4.21「就活ON!」

というデータがあります。
2015年の体育会は大学生全体の8%です。
前後数年でこの数値が大きく変動するとは考えづらいです。

つまり、

10%にも満たない体育会系のために
社風、企業文化を染め続けるのかという話です。

残り90%以上の何割かは、萎縮し能力を発揮できないのに。
さらにそこからの何割かは
メンタルを病むかもしれないのに。

  • 体育会系特有の徹底した上下関係
  • 精神論、根性論への過度な依存

などなど
体育会のロジックを持たない、それ以外の人達にもその思考を求めます。

約10%の体育会系の人にとっては
生きやすいし生産性が上がるのかもしれません。

でも残り90%の人にとっては
生きづらいし、生産性が上がるとは思えません。


努力して体育会に適応するか、
圧倒的な価値を示して、黙らせるかしかありません。

体育会に慣れ親しんだ人が評価される難易度と
体育会系でない人が評価される難易度が違うのです。


資本主義に体育会が適してるという事なら納得できますが、
求めてるのは目上の方のご機嫌取りばかりです。
はっきり言ってクソゲーです。

苦労への崇拝

苦労を美徳とし、
苦労を要求し、精神的に追い詰めてくる。
苦労のための苦労を求めてくる人がいます。

俺の若い頃はこうだったから、お前もこうしろ
といった具合です。

このようなやり方が、
人々のメンタルを蝕むのではないでしょうか。

苦労によって人が成長するという事はあると思います。
しかしそれは、自分自身で課題を乗り越えようとする自発的な意思が必要です。

会社の利益に関係ない、ましてやお客さんが喜ぶでもない苦労の強制は人を壊す行為です。

なぜ体育会系を批判するか

このタイミングで体育会系を批判するのには
根拠があります。

20年30年前であれば、体育会系は間違いなく会社のエースです。
多くの会社で、営業マンが会社を引っ張っていました。
根性があり、足で稼げて、残業や接待もお手のものな彼らが適役でした。

しかし今は販売チャネルが多彩になり、
顧客とのエンゲージメント、ブランディング、
自動化が重視されてきました。


この先、理不尽な苦労の活躍は減っていくでしょう。
それでも、体育会系社会は続くのでしょうか。
もはや生産性にも、非体育会系のメンタルにも適切でないと思うのですが。

もちろん、とても優秀で人格にも優れた体育会系の人がいることも知っています。

しかし、社会全体として体育会系を
続けていくにはデメリットの方が遥かに多い
のではないでしょうか。

「脱・体育会系社会」を目指すべきでは、と考えています。

余談

私自身、超体育会系の企業に勤めてたことがあり、
うつで退職しました。

もちろん自分の責任ですが、
あのとき頑張らずに早く辞めてればと後悔することもあります。

退職から10年以上経ちますが、
まだうつ以前の自分には戻れていません。

ですので、冷静に書いたつもりですが、かなり偏見が入っていると思います。
気を悪くされた方、申し訳ございません。

読んでくれてありがとうございます。
YouTube版もありますので、よければ観てください。
https://youtu.be/pHY_si2Wjls

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