【考えすぎて行動できない人】深い人間関係が苦手な人へ

考えすぎて行動できない

こんにちは。アオルです。
今回は考えすぎて行動できない人の対人問題について解説します。

考えすぎて行動できない、
そして深い人間関係が苦手な方へ、
その不安・恐怖心の原因、
それがなぜ行動力に関係するのか

といった点の解説と対処方法をお伝えします。

コミュニケーションの特徴

あなたのコミュニケーションには、このような特徴がないでしょうか。

  • 会話自体を楽しむのではなく、知識欲を満たすことを楽しむ
  • 会話中に相手の分析を始めちゃう
  • 深い人間関係を築くのに抵抗がある

もし心当たりがあれば、
きっとこの記事が役に立つと思います。

このタイプの人は
孤独を苦にしませんし、人とは適切な距離を保とうとします。

ですので、対人関係のトラブルは少ないですが、
自分自身には問題を引き起こします。

それは、

自信が持てず、行動に移せない

という問題です。
なぜこの問題につながるのかを説明します。

自分の感情を軽視している

このタイプの人は
知識が豊富で物事を論理的に説明したり、
状況を俯瞰で捉えて解説することは得意ですが、
自分の内面の話は苦手です。

なるべく内面は見られないように振る舞いますし、
極力情報を隠します。

例えば、
そんなオタク気質じゃモテないでしょ
マジで運動神経悪そう

というような感じで、あなたは馬鹿にされた経験があるとしましょう。

こういう経験を振り返ったときも、
「悲しかった」とか「傷ついた」というような
自分の感情の情報を入れません。

感情の情報を入れるとしたら、
相手を主語にした
「浅い考えで判断してるバカ」とか「脳筋バカよりマシ」
など、相手についての感想に言い換え、巧妙に自分の感情を隠します。

というか、

そもそも、自分の内面や
感情を上手く把握できない傾向にあります。

自分の内面や感情の把握は、
専門家でありたい、有能でありたい、という自己イメージからかけ離れ、
不器用で弱々しい自分と対面するので、無意識に避けてしまいます。

深い人間関係というのは、
直視を避けていた、こういう部分を見られてしまうので、
恐怖するわけです。

ここで問題である

自信が持てず、行動に移せない

という部分につながります。

何かを行動に移すということは、
どこかの段階で人の目に晒される、
あるいは人と関わることは避けられません。

行動を起こすことが、
必ずしも深い人間関係を意味しなくても
常にこの恐怖・不安がつきまといます。

このタイプの人は普段、恐怖や不安に対し
100%理解・熟達することで自信を持ち、
乗り越えようとします。

他の分野では本やネットで情報収集し、
一人で練習することも出来ますが、
人間関係では困ったことに、そうは行きません。

いくら情報収集し知識を蓄えても、
経験を積むには相手が必要です。

ですが、

自分をさらけ出すことに
強い抵抗があるため、いつまでも経験が積めない
というジレンマが発生します。

改善方法

そこでオススメしたい方法があります。

それは

  • 自己観察をして自己理解を深める
  • 自分の取説を作る

です。

自己観察

自己観察については以前にも取り上げた、
自分の恐れを観察して、素直に認めてあげる行為です。

先ほど言った通り、
このタイプの人は、恐怖や不安に対し
100%理解・熟達することで自信を持ち、
乗り越えようとします。

それは自分自身に対しても同じです。

個人的には自己観察こそが、
あらゆる成長のベースになると思っています。

できれば幼少期まで振り返ってほしいですが、
トラウマが蘇るなどの弊害があれば中止してください。

もし弊害がないのなら、
恐れの原体験、
なぜこの性格が出来上たのかを認識できるまで
トライしてほしいです。

時間がかかる難しい作業ですが、
焦らずゆっくりと取り組んでください。

理解する喜び、成長の実感が得られるはずです。

恐れの原体験

恐れの原体験の例
  • 学校での出来事や家庭環境の変化
  • 両親のあなたに対するアプローチ

こういった体験が、
他人との関係を避けるような性格した原因、
体より頭を重視するようになった原因

原体験だと気づくと思います。

取説の作成

自己観察を経て、
自分への理解が深まったら、取説の作成に移ります。

この取説は、自分自身についてのガイドブックのようなものです。
人と関わる準備ができたと
自分自身を納得させる目的で作ります。

人に見せるものではないです。

視覚化した情報を残すこと自体が、大きな意味を持ちます。

プレゼンなどの資料を作成した経験があれば、
きっと共感してもらえると思いますが、
頭の中で完璧に組み立てていたとしても、
いざ作成してみると、準備不足が分かったり
説得力に欠ける部分が見つかったりします。

ですので、自分の取説を作ることは、
こういった不足部分を見つけ、さらに深堀することになるので、
より自分を理解できます。

作成する中で、
あなたはきっとロジックにこだわるはずです。
○○だから××というような文章が
ロジックとして成立しているかを考えると思います。

ですので、あなたは説得力の高い取説を作れます。
すなわち正確な自己理解が出来上がります。

作成のポイント

作成のポイントとしては、

  • 得意なこと
  • 苦手なこと
  • 配慮してほしいこと

を記載すると良いでしょう。

得意なこと

自分の得意分野や興味を挙げ、
それらを活かした活動や関心事を記載します。
例えば、

論理的な思考が得意で、なるべく1人で完結できる仕事が好き。
それらを活かして、
WEBエンジニアとして働いている

などです。

苦手なこと

自分が苦手と感じることを素直に記載します。
誰かに見せるものではないので、
カッコつけず、素直に挙げてください。

例えば

要点が無い雑談が苦手。
上司のご機嫌取りみたいなコミュニケーションに嫌気がさす。

などです。

配慮してほしい点

他人との関係で大切にしたいことや、
他人に理解してもらいたいことを具体的に挙げます。

例えば、

定期的に1人の時間が欲しい

という思いがあっても、普段はなかなか伝えられません。

他人の要求に応えるのは得意でも、
自分の要求を相手に伝えるのは苦手だからです。

要求を伝えることは
相手を否定することになるのでは?
自分は無能なのではないか?
と考えてしまいがちです。

ですから、
なぜ自分は1人の時間がないとストレスが溜まるんだろう
という事を深く考え、
説得力のある理由を導き出しましょう。

友達と遊ぶ時間がほしい、
たまには飲みに行きたいと思う人がいるでしょ。
自分にとっては、それに当たるのが1人の時間なの

というように、
配慮してほしい点とともに、それが必要である理由も
準備しておけば、
この要求は不当ではないと、自分で納得できるとともに、
いざその場面が来た時、相手に説明できます。

このタイプの人にとっては、
準備ができていると自分で感じることが何より大切です。

取説を作って分かること

取説を作成していて気づくでしょうが、

  • 得意なこと
  • 苦手なこと

これはだいたい表裏一体です。

先ほど例に挙げた
論理的な思考が得意で、なるべく1人で完結できる仕事が好き

という得意なことと

要点が無い雑談が苦手、
上司のご機嫌取りに嫌気がさす

という苦手な事はリンクしています。

得意な事、苦手な事、両方を満たすものとして、
WEBエンジニアとして働いているのは理にかなっています。

WEBエンジニアは
論理的な思考が必要で、人と接する時間より
コンピュータと接する時間が長くなるからです。

このように、
今まで劣等感を持っていた点についても、
得意なこととのトレードオフの関係にあったと気付いて、
ロジックとして理解できます。

そして、理解ができれば安心できます。
理解と安心が強くつながっているのも、この性格の特徴です。

注意してほしいのは、

いきなり完璧な取説を作ろうとしない

ということです。

観察や分析が得意で、
好きなことにのめり込みがちなので、
精細な取説を作れるでしょうが、
その日が来るまで、行動できなくなってしまいます。

目的はあくまでも、
行動できるようになる事なので、
今自分が重要だと思っている部分から作り始めましょう。

そして、適宜追加、修正して長いスパンで作るものだと
考えてください。

相手に基準を伝える

取説を作る意味は他にもあります。

それは相手にあなたの基準を伝えるということです。

先ほども言った通り、あなたは人への要求に抵抗を感じます。
業務上必要な要求はできても、個人的なお願いは滅多にしません。

まとまりの無い話からでも、要約が得意なので
相談相手としてあなたは最適ですが、
個人的な相談はしません。

あっても報告や連絡であり、相談ではありません。

どういうことかと言うと、
相手にはあなたという人間がよく分かりません。

冷徹な人だったり
謎の人物に見えているかもしれません。

ほとんどの人間は、あなたほど観察や分析をしません。
言葉だったり、感情から相手を理解します。
相手なりの基準で理解しようとします。

この事を忘れていないでしょうか。

ですので、
少しは自分から自分の基準、
つまり自分の考え方を示す必要があります。

自分の気持ちや考えに正直になり、
相手に自分のニーズや期待を伝えることで、
誤解を減らし、より健全な関係を築くことができます。

何もトラウマや劣等感を話す必要はありません。
取説によって解像度が高まった自分というものを
自分の考え方を、必要な相手に伝えるだけです。

取説を部分的にでも作ったならば、
自分のことを話すだけの自信はついているはずです。

相手に自分の見方を、方向性を伝えてあげれば、
より良い、安心できる人間関係が築きやすくなります。

打算的な言い方をすれば、
敵になりそうだった人間を敵にしないで済みます。

そして、その経験がさらに不安や恐れを和らげ、
より簡単に次の行動ができるようになります。

まとめ

考えすぎて行動できない人は

相手に自分の内面や感情を知られなくない
という不安・恐怖心が強い

それが行動を躊躇させている

その不安・恐怖を和らげるためには

  • 自己観察をして自己理解を深める
  • 自分の取説を作る

自己観察は、恐れを理解して認めてあげる行為。
できれば恐れの原体験、幼少期まで遡る。

取説は

  • 得意なこと
  • 苦手なこと
  • 配慮してほしい点

をポイントにするのがおすすめ。

自己理解をさらに深めるとともに、
人と深く関わる準備になる。

取説から明らかになった自分の基準を、
必要な相手に伝えることが重要

相手はあなたの基準がわからないから。

自分の見方、方向性を示して
安心できる人間関係を築く

いかがでしたか。
これらのアプローチは手間がかかり、時間もかかります。

ですが、
いままでの経験が線でつながったような感覚、
理解する喜び、成長の実感が持てる方法です。

そして確実に行動力を高めます。

この記事が人間関係への恐怖に立ち向かう
きっかけになってくれたら幸いです。

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